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2025年 会長就任挨拶
  公益社団法人滋賀労働基準協会 会長 有森 淳三(TOTO株式会社 滋賀工場 工場長)

有森会長

 この度、公益社団法人滋賀労働基準協会の会長に再任されましたTOTO株式会社滋賀工場の有森です。
今後2年間の任期ですが、引き続き、働く皆さんが健康で安全な会社生活を送れますよう、安全衛生活動のさらなる活性化を図って参りたいと思いますので、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、米や食料品の高騰を始め、物価高が続く中、昨年に続き高水準の賃上げはなされているものの、企業によって業績にばらつきがあり、トランプ関税の影響や地政学リスクなど経済の先行きは 不透明な状況にあります。
 こうした中であっても、労働者の健康と安全の確保は経営トップにとって最優先すべき課題です。 昨年滋賀県では休業4日以上の死傷者は5年ぶりで減少しましたが、依然高止まりの状態にあり、製造業では「はさまれ・巻き込まれ」が増加しており、高齢者の「転倒」や外国人労働者の災害も増加しています。 ただ、当協会が目標としてきました製造業での死亡災害が、昨年は平成14年以来22年ぶりにゼロとなりました。これを継続するとともに、少しでも多くの業種で死亡災害ゼロとなるよう努力していきたいと思います。 第14次労働災害防止推進計画は今年が中間年となりますが、ワースト4災害といわれる、「転倒」、「腰痛等」、「墜落・転落」、「はさまれ・巻き込まれ」の防止を重点として、労働災害の減少傾向の定着及び更なる減少へ向けて、 安全管理活動を進めていただくようお願いいたします。
 また、新たな化学物質規制が導入され、リスクアセスメントを中心として、労働者の健康確保のための自律的管理が求められていますので、管理体制の整備や事業場の実態に即したばく露軽減対策を講じていただくよう お願いするとともに、労働基準協会といたしましても、引き続き、情報の提供や必要な教育の実施に取り組んでいく所存です。
 当協会は単なる教育・講習機関ではなく、「誰もが安心して働ける滋賀をめざして」という志を共にする事業場が集い、行政機関、関係団体とともに各種事業や啓発活動を行っていく公益法人だと考えています。 こうした活動の推進に、微力ながら役員、職員一同精一杯努力してまいりますので、会員事業場のますますのご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 以上簡単ではございますが、会長就任のご挨拶とさせて頂きます。よろしくお願いいたします。